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2014-09-25 ポスドク

_ [仕事] ポスドク

  今朝は、大学に行って学位授与式に出席し、博士(工学)の学位を授与いただいた。式事態は、学部、修士、博士、論文博士の全て共通で、21名が出席で、他に欠席の人が数名いた。そして、半数近くがインドネシア、マレーシア、中国、ベトナム、タイなのど東南アジア諸国からの留学生だ。山梨大学に限らず、日本の大学では、本当に多くの留学生が学んでいて、彼らは卒業後に祖国で相応なスキルアップをして活躍されていたり、次のステップに進んでいる。こういう意味では、日本のグローバル化といのうは、まぁ進んでいることは進んでいる。ときに、他の国の大学では、同様に多くの日本人の留学生が卒業式に列席している光景があるのかは、ちょっと気になったけど、こればかりは見た事が無いのでなんとも言えない。

  さて、とにもかくにも、まがりなりに三年半(予定では三年だった)の博士課程を終了し、学位を授かった訳なのだが、だからなんだというと、このまま研究者の道に進むわけではないので、特になにも変わらない。

  式典では、学長先生が前途洋々たる若者達への祝辞を述べていたけど、僕の年齢で、こういう祝辞を聞くのはとても照れくさい。もともと、課程に入学するかどうかを相談した時に、学位はある意味パスポートみたいなもので、持っておくことにこしたことはないですよと言われた事を思い出す。

  僕は、元々実践主義で、無線とか工学については、子供の頃からやってなんぽという主義で生きて来た。なので、あっちこっちに無線をしにいったり、いろいろな工作に明け暮れて来て、学生時代にはあまりに勉強そっちのけだったので、親に作業机も無線機も封印されもした。

  社会人になってからも、世の中で論理はあっても、実用化されていないような技術を、実際に実用できる形にするという仕事ばかりをしてきた。だから、学術的な意味でいうところの、新規性云々とかになると、まったくの発見や発明をしてきたわけじゃない。でも、僕にいわせれば理論があったり、個々の要素技術があっても、世の中で使えないなら意味ないじゃんと思って来た。

  ところが、年齢を重ねるに従って気づいたのは、やはり人がまだ実現できていないことを実現したなら、それはそれで将来の誰かのためにきちんと記録して、残すことも重要ではないかということだ。

  実際、今回の研究テーマのコンセプトである"通信システムの新技術は、階層化した仕組みでEnd to Endなシステム評価をするべきだ"というのは、20年くらい前から思っていて、そういう計算機シミュレータをつくる研究も、某省の関係に提案したことがある。この時もアイデアは採用され、予算措置もとられたけど、仕事としては大手通信事業者系列の研究所がプライマリーとなり僕はその実装の一部を手伝うだけで、後に成果がひろく参照されるような記録にはならなかった。

  無線LANにしても、いま世の中で使われているWi-Fiの利用シーンやアプリの多くは、15年前にMISで示したことだ。だけど、そこで取り組んだ課題や、実装について、きちんと周知したり記録することにもっと取り組んでいたら、もう少し今の人達に貢献できたのではと思う訳だ。

  そんなわけで、たまたま数年前にあるパネルディスカッションで、無線を含めたテストベッドの在り方について議論をした時に、僕が提唱したエミュレータについては、実装だけでなく記録も残そうと思い、それに取り組みたくて博士課程に入った。

  とにもかくにも、僕はお勉強が得意ではないので、頭より手足というかんじで、とにかく実装したり行動してみるタイプだ。なので、長年、技術にしても,経営や営業の仕事にしても「いや、それ僕は、実際にやったことがあるんだけどさ...」と言うネタをいかにポケットにたくさん持っているかを追求してきた。

  そんな意味では、今回は、「実は、僕も大学で論文ていうのを書いてみた事があるんだけど....」という経験値がひとつポケットに増えたことは、嬉しい限りではある。

  そこで次のステップですが、そうじゃなくてもポスドクが多くて、その人達の仕事が充分でないという時代に、人生の半分以上を経過した年寄が学位を取ったからといって、その数少ない若者のチャンスを横取りするようなことはしないつもりです。でも、まぁ折角いただいた学位なので、すいませんこれがなきゃダメという仕事があれば、ぜひください。(笑)

  今日は、午後から成田経由でサンノゼに来たので、きちんとした報告も関係者に対する謝意なども、整理しきれていませんので、こんなことを書いていますが、改めて研究の報告などは、関係各位にさせていただきたいと思っています。

  三年半にわたり、御指導というよりご迷惑をかけた関係各位の皆様には、本当に感謝してやみませんか、取り急ぎのご報告です。

_ [仕事] graduation

 I got a degree of Ph.D. from university of Yamanashi today.

 The title of my research is "Implementation and evaluation of module based wire-wireless system emulation". I implemented actual system and reported it in a couple of academic community during my student period,

 I was aged 51years old when I entered the graduate school in 2011.I had a lot of experience in electronics and wireless technology domain since 10 years old.

 Always I've been trying to stack up an actual implementation and experience before someone did.There are a lot of technologies that is not yet realized even if the theory is right.My most of passed business stands on those emergent technologies.

 However most of my work focussed on development actual products or services, and I did not put the record of my work for the next generations.

 Since I got a little bit aged, I understood it is really important to record the history of development new technologies.

Therefore I decided to enter the university again to record and report my work when I start the development work of new wireless emulation system.

 Today I got one new experience that is called academic activity.

In the future someday I may tell to young peoples that "I had experience of academic research work in university and in that case ...."

 I hope that my small experience and knowledge may help young people's challenges.

 Thank you very much for those who supported and mentored me in academic activities.


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