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2022-05-03 信濃川水系梓川

_ [] 信濃川水系梓川

  朝、畑をすこし耕して、昼前に家をでて、安曇野の白骨温泉に向かう。この付近は、不思議と縁があって、高校一年の研修旅行は、梓川水系のダムを見学するもので、ダム建設時の飯場の名残だった宿に泊まったけど、いまは跡形もない。その時は、水殿ダム、稲核ダム、奈川渡ダムと安曇発電所などを一通り見学して、フランシスポンプ水車なんてのをはじめて見たとこだ。まぁ、高校は電気科だったけど、学生としてはデキン科と言われるくらい強電には燃えなかったけど。

  なぜか、まったく高校との繋がりのない大学でも、指導教官が松本出身で、安曇村出身の先輩もいて、ゼミ旅行は、安曇村の村営施設が定宿で、上高地に行くのが定番だった。

  社会人になって、最初に就職した会社は、岡谷に本社があり、信濃大町に工場のある民生家電のOEM専業メーカーで、ここには安曇野出身の研究室の先輩もいた。

  それから、時が流れてRoot,Inc.で無線ルータを開発して、商用化した時のアーリアダプターとして、おおきな実績となったのが、乗鞍高原のペンションなどにインターネット回線を提供する屋外広域無線LAN網の導入だった。この時の製品は、使用したスペクトラム拡散の無線モジュールは、自家製でチップセットなんてないから、それだけで数百点の部品で構成され大きな箱で、DSSSの2Mbpsしか出なかった。ルータ部分は、SH2という組み込みマイコンに、スクラッチからTCP/IPまでのスタックを入れ、無線区間の非対称経路制御やマルチホップを実装していた。いま、思うとこの当時のコード書いていたスタッフは、本当に凄いなぁとつくづく思う。その後、802.11の標準化とチップセットの発達で、物理層はGbpだし、MIMOだしと物凄い進化を遂げた。でも、屋外、マルチホップ、自動経路生成、経路最適化なんてのは、いまでも先端技術的に看板にしているベンダーや研究者もいるけど、基本的に僕らが90年代にやっていた技術から大きく進歩していないかもしれない。

  この乗鞍高原に導入したのは、本当に製品のリリース直後で、バグもあってドコモの鉄塔に取り付けた中継用の装置を、OTA(Over Teh Air)でファームウェアバージョンアップをする時は、神に祈りを捧げて、ブラックアウトから戻ってくるのを待つという、なかなかにスリリングな経験を何度もさせてもらった。

  というわけで、この周辺をとおると、いろいろなことを思い出すなと思って、ちょっと検索したら、乗鞍高原会議なんて記事が出てきた。いまでも、FaceBookなどで繋がってる知人もいる。

  今日の宿は、白骨温泉の泡の湯さんで、ここは一昔前にあった入浴剤事件とは関係ない、生粋の源泉&白濁なお湯。併設されている日帰り温泉は、朝から大混雑らしいけど、宿側は混雑もなくて、開放的な露天風呂を満喫。夜は、岩魚の骨酒で温まって就寝。

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