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2013-04-01 企業文化醸成への道のり

_ [仕事] 企業文化

  今日は、社外取締役をしている元部下が創業した会社の入社式とキックオフに参加。企業してまだ3年なのだが、300人のスタッフを抱え、収益もあげている。彼は、今日のキックオフで、自らの会社をファミリーとして、そこに集う人達とともに、企業文化を構築するという熱い思いを語った。

  企業は、創業から中興、成熟と時間とともに、その社会的な在り方も熟成されていくが、黎明期はなんといっても、リーダーのカリスマと、リーダーシップが鍵となる。そういう意味で、トップが企業を自らファミリーとして捉えたり、あるいは創業者の個性がその企業のイメージに反映されるのは必然的な流れだ。この時期は、〇〇ファミリーの〇〇が社名というよりは創業者の個人名と重なるかなり属人的なものが,その企業の文化や風土のように捉えられる。こういステージの場合は、トップの発信する熱意は、社内や社員に向けられることが多く、スピーチなどでも、けっこう内輪ネタ的な表現が多用され、これによってトップと社員の距離がぐっと近づく。そうい意味で、今日の話は、このステージらしくてとても良かった。

  企業がこういうアーリーステージからコアビジネスに成功すると、次のステージでは、自ずとその情報発信が外に向き始めるとともに、社会の中でもその方針や事例が多く参照されるようになる。こうなると、〇〇ファミリーとか〇〇学校などと認識されるようになるが、ここでもまだ〇〇は個人名で、創業者がシンボルであることには変わらない。いまをときめく、Appleにしてもソフトバンクにしても、ユニクロにしても、このステージだろう。

  そして、次にこのカリスマ創業者が隠退したり、代替わりし、以後の経営層に脈々とそのコンセプトが継承されていくと、わざわざそれを発信する事がなくても、その企業に対する文化や風土として、自然に内から醸し出されるものが出来てくる。 こうなると、この企業のもつ文化は、〇〇ウェイとか〇〇スタイルなど認識され、ここでやっと〇〇が個人名から企業名にかわる。

  文化というのは、自らそれを声高に叫んでいるうちは、価値観の押し売りであり、何もしないのに自然と醸し出されるものが、周りや社会に手本や一つの指標として認識されると、まさにそれは文化となるのだろう。

  ということは、まぁ企業風土や文化というのが醸成されるには、とても長い時間がかかるわけで、そういう長い時間を継続する事業を創造し、その基盤を作る事ができるかが肝要なわけで、その道のりは長い。

  今日の、彼の話を聞いていて、そんな長い道のりに踏み出した彼の姿は、とても僕には出来なかったことで、実に感心させられる。これから、この会社がどう変わって行くのかがとても楽しみだ。


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