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2016-03-08 WFA Kyoto

_ [仕事][電波] WFA Kyoto

  京都で開催されているWi-Fi Alliance のアジアメンバーズミーティングに参加。本当は、昨日の夕方から参加したかったのだが、東京での仕事の関係で昨夜遅くに京都入りして、今日の朝から参加。

  さすがに日本での開催なので、いつもよりかなり多くの日本人参加者がいるが、全体の参加者数は欧米開催よりも少ない。週末を挟んで来週は、マカオでIEEE802が開催されるので、もっと多くの参加者が来ると思ったのだが、日本ってやはり不便なのかな....

  ミーティングの方は、いつもの通り粛々と進むのだが、初日の今日は、日本の監督官庁の課長がキーノートスピーチで、日本のWi-Fiへの取り組みを説明。日本の技適を取っていない機器の持ち込みに対する規制緩和や、全国共通の認証方式の促進など、既報の制度変更について解説された。

  しかし、いささか残念なのは、せっかく資料は英語なのに、スピーチが日本語で行われたことだ。この課長さんのキャリアを見るに、英語が苦手とかではないと思うのだが、日本語+同時通訳だった。以前にも、別な官僚が同様の国際的な会合で、もっと短いスピーチを日本語でされたけど、彼も英語が苦手な人ではなかった。どうも、この背景には、間違つたことを言ってはいけないからというナーバスな点が理由らしい。僕だったら、逆に英語だから間違っても言い訳できると思っちゃうんだけど、どうも官僚の皆様は真面目すぎるのかもしれない。

  数週間前の情報通信審議会の技術専門委員会で、国際標準化の話しをしたのだが、この時に国際標準化の重要性については、十分に課題認識されていて、それをどう進めるかという話しだった。まずは実践して見せることだと、あの時のブログにも書いたのだが、そういう意味でも今日のキーノートは、英語でして欲しかった。

  世界では、人の多いとこでのWi-Fiの品質を課題認識しているし、それに対する対策として、標準化では僕の関係している11aiなどへの取り組みも進んでいる。ところが、日本では旧態依然というか、こういう国際標準化の流れとかけ離れた、WEB認証の統一みたいな方向に行っている。

  どうも、業界団体のトップの方と雑談して思ったのだが、結局のところ無線LANが電波政策のエリートからみるとある種亜流であったことや、いまのWi-Fi 拡張政策が、電波監理側の主管でないことなどが、いろんなガラパゴス的政策の要因になっているようだ。

  しかし、今日は、昼間のFace to Faceの会議の休憩時間にテレカンを二つこなして、さらにホテルに戻った後深夜に標準化の定例テレカンと、なんだかヘビーすぎる1日だった。


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