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2011-10-03 地方行政の憂鬱

_ [仕事][NPO] 地方行政の憂鬱

  二年前まで仕事で通っていた山梨県上野原市で、当時知り合った福祉関係のグループの方から、グループホームに関する研修会で話をしてほしいということで、久しぶりに上野原市を訪問した。 

  上野原市内は、障害者のためのグループホームはないそうで、地元にグループホームやケアホームを作るための勉強会をされていて、そこでお話をした。 障害者福祉は、かつての措置法から支援法に代わり、高齢者医療等と同様に受益者側の責任範囲が拡大している。 逆に、これは被支援者に様々な主体的選択の幅を与えることで、より良い支援をするというのが大義名分だけど、そもそもそういう支援事業をする事業者が無い地域では、新たな選択子を得るには、まず自ら支援事業を建ち上げるというハードルがある。

  しかし、諸々の制度は相変わらず判りづらくて、例えばグループホームというのは、一般的な俗称で、諸々の制度では、グループホームの事は、地域生活援助事業という。 こういう言葉からして、普通の人には判りづらい。 ということで、こういう基本的な話から、ノーマライゼーションの基本的な考え等について説明させてもらい、質疑応答などをした。

  しかし、合併によりかなり広い面積を持ち、二万人以上の人口のある上野原市だから、障害者も相応にいるわけだが、通所の授産施設が数カ所しかなく、グループホームもケアアームも無いというのは、かなり福祉レベルとしては低い。

 一方、この研修会のあと、かつて一緒に仕事をした市役所の関係者や地元の方と会食したのだが、情報通信事業や私立病院関係の事業は,相も変わらず混沌としているそうで、とても信じられないような助成金の追加支出や行政放送の停止、病院建設の遅延なとの問題が、いまもって混乱を続けているそうだ。 

  足下の市民の日常的安寧を維持出来ずに、不毛としか思えない政争を何年もしていることは、本当にここの市民に同情してしまうとともに、地方交付税の財源がここの市の税収ではないことも考えると、こういう行政の在り方に、いささか義憤を感じるところだ。


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