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2014-05-15 プレスリリースの内側

_ [電波][仕事] プレスリリースの内側

  今日の夕方に、ようやくTGaiの全てのスロットが終了。午後2番目の時間まで自分のグループの会議があったので、その後のチェアミーティングまでに用意するクロージングレポート等の作成がギリギリまでかかってしまった。

   チェアミーティングでの議題で、少し気になったのがIEEE802.16 WiMaxの終焉だ。

  IEEE802.16は、いくつかの改訂版の策定作業があるにはあるが、実質的に参加者がもういないので、会合が開けない状態が続いている。そんな中で、プロジェクトの公式な設置期間が満了になることもあり、今後の扱いについての議論を明日のクロージングプレナリーですることになった。

  ここで、思い出すのは、IEEE802.16というかWi-Maxに対する、日本でのムーブメントだ。あの頃、Wi-MAXをワイヤレスプロードバンドの切り札のように担いで騒いでた人達は、どこにいってしまったのだろう?

  当時、Wi-MAXの技術の利点は何か、苦手なことは何かを、きちんと理解して、それをどの分野で導入するかを、きちんと議論し選択した会社や人は実に少なかった。

  まさにムーブメントに乗り遅れまいと言う感じで、当時の推進派の人の話しを聞くと、その理由がxxxx 社が推進しているからとか、zz社が免許を取ったからというだけで、技術の優位性などを自ら評価し、判断していない人や会社が多かった。

  ところで、今月から来月あたりにかけては、各種の展示会も多く、これに照準を合わせて、いろいろと最新技術に関するプレスリリースが研究機関や企業などが増えている。ここで、こういうリリースの中に潜む真実を読み解く力が無いと、まさにムーブメントに踊らされるわけだ。

  いまは、センサーネットワークやIoTが熱いようで、その関係のリリースが沢山されているけど、その多くには、はっきりいってかなり眉唾なものが多い。ところが、それをそこそこの名前の会社が出したら、内容じゃなくてそれだけで凄い事と判断してしまう痛い人がいるわけだ。

  そして、面白いのは日本での日本語のリリースに、世界標準とかあるとそれを信じてしまい、海外や英語でのニュースとの裏取りをしない人が実に多いのだ。まぁ、これがまさに言語の壁で、ガラパゴス化の一因なのかもしれない。

  プレスリリースを読み解くには、そのリリース元は、何をしたのかを見極める事が重要だ。例えば、あたかも製品が出来たように発表したり、自社の関与範囲を誇大に発表し、全ての開発や製造が自らの成果のように発表したりすることものがある。

  元々リリースというものの目的からすると、戦略的にある程度は誇大だったりすることは当然で、その行為自体は、詐称でない限りにおいて拡大解釈と言われる範囲で許容されるだろうし、避けがたい。

  だからこそ、大事なのは受けて側の真贋判断なのだが、まぁあきれるくらいにブランド名が、本質を凌駕してしまう感覚の人が多いのが情けない。

  今夜は、チェアミーティングが九時ちょっと前に終わり、隣のモールのレストランでかろうじて食事にありつけた。それにしても、ボリュームあり過ぎ。

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