トップ «前の日記(2014-07-09) 最新 次の日記(2014-07-11)» 編集

Mano Blog

Health | MISC | NPO | PC | インターネット | 仕事 | | 電波 |

2014-07-10 特許の城

_ [仕事][電波] 特許の城

  今日から二日間、Qualcommのキャンバス内の会議室で、11aiのアドホックミーティングがスタート。

  Qualcommを訪問するのは、1999年に某社の技術顧問の仕事として、EVDOの公開実験を見学しに来て依頼なので、実に15年ぶりになる。

  当時は、デモの見学がメインで、Hummerに乗ってLa Jollaの山の周りを一回りしたくらいで、あまり同社の中のイメージは残っていない。

  今回は、リサーチセンター内の会議室なので、受付後には早速世界最大と言われるバテントウォールのある廊下を歩いた。同社は、スベクトラム拡散の遠近問題を解決するパワーコントロールという、とても重要な特許でCDMAの世界を独占し、大成功をした。

  僕は、1993年くらいから直接拡散の無線機の開発をしていて、1995年にDS-SS無線機の開発に成功したのだけど、当時は今のようなチップセットなどではなかったので、ディジタルマッチドフィルタの動きなども、かなり突っ込んで研究していた。そんなわけで、同社の持つパワーコントロールの意味の大きさは、人一倍感じていたものだ。

  また、その後知り合ったPRUGの人達が行っていた無線によるパケット通信で、TCP/IPを送るシンプルなプロトコルは、同社にいたKA9Q Phl Karn氏によるもので、PRUGの人達は彼を既に日本に招聘していた。残念ながら、僕は当時まだPRUGと出会っていないどころか、パケット通信もインターネットもまったく知らない素人だった。

  そんなわけで、ある意味このQualcommは、無線でパケット通信などに関係してる人には、聖地みたいとこなのだ。

  今日と明日のアドホックは、総勢十数人で、昼もコーヒーもQualcommがサポートしてくれて、集中審議ができた。問題は、ある程度予想はしていたけど、半袖にはあまりにも寒い会議室だったことくらいだ。

  会議の後ホテルにもどり、東京とテレカン。いま開発している案件や、進めている事業が、ここに来てスタッフの動きが加速してきて、いろいろと煽られてる感がでてきたのは、嬉しい悲鳴だったりする。

  そんなわけで、今夜は素直にバーガーキングのドライブスルーでハンバーガーを買ってきて、粗食に耐えている。


この日記は、FaceBookにフィードしているので、ツッコミはそちらだけで受け付けることにしました。
過去の日記
2014年
7月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31