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Mano Blog

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2014-07-22 三度目の起業

_ [仕事] 三度目の起業

  当地(サンノゼ カリフォルニア)では、まだ21日なのですが、日本で既に報道されたようなので、日本時間基準でこの記事を書きます。

  昨年からいろいろと準備をしてきたのですが、多くの方のご支援とご協力の元、この度EverySense,Inc. を起業しました。日頃、大変失礼な物言いで批評させていただくことも多い、日経新聞さんにも、公衆無線LANの草分け、ビッグデータの新会社設立なんていうタイトルで、報道いただいてしまいました...汗::

  でっ、報道のリンクについて、沢山の方からFaceBookなどで、お祝い的メーセージをいただき、なんとも言えずむず痒い思いをしていたりします。これまでにも、長年いろいろとおつきあいいただきました皆様には、この件についも相談させていただいたり、ご助言を賜ってきたので、知っている人には、おおいよいよねという感じで受け止めていただいている方もいます。

  しかーし、多くの方は、「これだけじゃ何やるん判らんぞゴラァ」とか、「はぁIoTだ、お前自分で普段言ってるバズワードは使うの止めようというポリシーはどうしたんだよ」 などのご指摘は、ごもっともかと思うのですが、そこはそれ大人の事情という事で...ry)

  ただ、ここに至る過程(家庭の事情じゃないよ)は、少し書いとこうかなと思う訳です。

  ご承知の方もいるかと思うけど、僕は1993年にRoot,Inc. を起業し、まだ無線LANというのが確立される前の時代に、スペクトラム拡散のディジタル無線機器を開発し、その後それにIPルーティング機能を融合して、無線ルータをつくり、地域情報化などルーラルの情報通信インフラを推進してきました。

  また、この流れの中で、無線は固定通信から移動通信へと変わるということで、モバイルIP などを取り入れて、高速移動体通信を実現し、 この技術をもとにインターネットに真のモビリティを与えようというポリシーで、モバイルインターネットサービス(MIS)という第一種通信事業社を起業しました。

  これら二つの起業で、僕らが示した技術やユースケースの多くはは、十数年の歳月を経て、今や当たり前のものとして、大きな普及をしています。ただし、僕は残念ながらそういう技術やそれが社会に与えるであろう幸せを、きちんと伝え実社会に貢献するという部分での、努力が足りなかったと痛感しています。

  もし、僕らがもっともっと踏み込んで、もっともっと努力して、もっともっと謙虚で真摯でいたら、もう少し早く、いろいろな社会的ベネフィットを創出していたかもしれないと思う訳です。

  Root,Inc.を2005年に上場企業であるアライドテレシスと経営統合してからも、国際規模の上場企業の経営に参加したり、地方のCATV事業に関与したりしてきましたが、この間にRoot,Inc.やMISでは得られなかった多くの経験をさせてもらいました。

  また、3年前から山梨大学で非常勤講師としてベンチャービジネス論を教える機会をいただいたことなどもあり、起業や経営というものについて、技術的興味、視点以外からもいろいろと考える機会が多く生まれました。

  さらには、山梨県北杜市という地方での生活をはじめ、地方の視点や1次産業の視点も少しだけ理解が進みました。

  加えて、2010年からIEEE802.11ai のチェアをしながら、グローバルな企業の人達との議論をしたり、山梨大学大学院の社会人博士課程での研究などもあり、産学官、国内外を問わず、多様な視点と経験を重ねる事ができました。

  そんな中で、ふつふつと僕の中にあるアントレブレナー的な何かが発酵をしてきて、ようやく上槽の手前位に達して、今回の起業となりました。

  まぁ、ようやく上槽ですから、もちろん生でというのもありますが、これからこれをどう美味しくて、本当に喜んでもらえるものに仕上げて行くかがとても大事な訳です。

  まったく、年寄りがまたぁとか、シリコンバレーは、もっと若い人がという意見もあるかもしれませんが、いろいろな雑菌を身につけてる僕だからこそ出来るアントレプレーニングというのもあると信じています。

  というわけで、この新しいEverySenseであたらな挑戦を始めますので、また一つよろしくお願いします。

_ [仕事] “Information Harvesting”

I have been very active spawning new simple, technology inspired businesses since 1993. It gives me great pleasure to announce my 3rd challenge as an entrepreneur.

EverySense, Inc. is a newly founded company to create a new business landscape using the potential of IoT and M2M.

For a quarter of century, we have experienced an Internet revolution fuelled by the need for people to be connected. Today we have a huge number of interfaces to communicate with each other. Therefore, it is becoming a way of life that we use more than one device such as a smart phone, laptop and wearable, etc to stay connected. We are expecting to enjoy a smart life with those devices, which are simply called smart in the future.

It is my firm belief that this dream will come true if we have practical and correct ways to break through the gaps between technology and services.

EverySense, Inc. will provide you with the means to fill those gaps using highly sophisticated and fully tested solutions from R&D. I know that this statement is quite abstract and vague at this point. EverySense, Inc. will bring the change to enable us to pursue our dream of achieving a smart life for everybody.

We have plenty of work ahead and are ready to meet and surpass your expectations. Some of you may say "Oh no old guys! The Start-Up is not your business", but entrepreneurships and human ingenuity come from people of all ages and walks of life. Rather we need to be even more determined to develop better technologies to make life smarter and better that can help the elderly to live a quality life and continue to contribute to society.

I would like to encourage your joining to help create new innovations for a better society because the smart life is not only for us.

Information harvesting will open the door to the smart life society.

Sincerely,

Hiroshi Mano,

President & CEO, EverySense, Inc.


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