トップ «前の日記(2016-04-21) 最新 次の日記(2016-04-23)» 編集

Mano Blog

Health | MISC | NPO | PC | インターネット | 仕事 | | 電波 |

2016-04-22 "5G" is undefined

_ [仕事][電波] Undefined な事

   今朝は、朝から取締役会と某プロジェクトの全体会議という、ちょっとオフィシャルな会議が二つ。その後、偶然にも去年から山梨のご近所になった元部下のエンジニアが来社。ちょうど直前のプロジェクトの会議に出席していた別の元同僚もいて合流。彼らは、Root,Incよりも前に、僕が共同経営していた設計会社で、すぐ近くの大学からアルバイトに来てくれていた時からの付き合いなので、もう四半世紀以上の付き合いになる。

  彼らとは組み込み系の仕事を一緒にしてきたので、マイコンのプログラミングについては、かなり共通の価値観がある。当時の組み込み系は、大量生産するのにマスクROMに焼くので、バグがあったらとんでもない損害になるから、本当に胃に穴が開くくらい慎重に自分のコードを徹底してテストしたりいじめた。

  製品としてリリースする以上、ハングアップしたらリセットしてねとか、ちょっと直してみたのでアップデートしてねなんていう緩い事は出来ないのは、本来なら組み込み系だろうが汎用OS上のアプリだろうが同じだと思うのだが、最近はそんな価値観は稀有なようだ。

  本当に、「出来ました」って言われて、ものの数分触っただけで「あれダメじゃん」なんていうのが続いてめげる事が多い。一体全体、なにをもって「出来ました」なの? ってなる。

  昔のネイティブな環境より、RTOSがいたり、SDKなるものがあったりで、確かに複雑なのかもしれないけど、そのあたりを理由にするかどうかも品質に対する価値観の違いかもしれない。

  たまたま、そんな古い付き合いの二人と、もうひとり最近の組み込みというかBSDなどの載ったハードの上のソフト開発をしている元部下も一緒に、この辺りの談義になったのだが、彼も価値観は同じだ。

  たまたま、コンバイラーのワーニングレベルの話になって、僕が昔から「ワーニングレベルを緩くするのはダメなエンジニアリング」と再三言ってきたよねなんて話になった。昔は、コンバイラ自体のバグも多くて、嫌になることもあったので、明示的にワーニングを認知してスルーすることもあった。

  でも、型の不整合やUndefinedなどの、致命的なワーニングやエラーは、それが組み込み系では、深刻なハングアップを起こすので、決して許さなかったのだが、最近はどうもそうではないらしい。

  だいたい、返り値がある関数を呼んで、返り値を評価しないなんてコードは書かないし、引き数の不一致なんていうのも、決して許さない。これらは、そのコードがどうアッセンブラーで展開されるかを知っていれば、その恐ろしさが判るから当たり前なのだが、どうも最近の自称組み込み系の人は、決局のところそのあたりの原理を知らない人が増えているかのもしれない。

  そんわけで、こんな当たり前の話が、さくっと通じる仲間と15分くらい会話が出来たので、今日は気持ち良く午後のワークショップに気持ちが切り替わった。

  午後は、IEEE-SAの5Gに関するワークショップ。僕は、無線LANの現状の話をしたあと、パネルのモデレータも努めさせていただいた。今日は、日本からは、総務省と5GMF、IEEE-SA からはプレジデントと5GのSCのチェアという豪華顔ぶれだった。

  しかし、まぁ薄々感じてはいたけど、結局のところ"5G"というのもが何かというのは、誰も答えを持っていない事がわかった。つまり、Undefined だったという事が、鮮明になったのだが、それこそがこのワークショップの成果かもしれない。

  それにしても、短期間の案内なのに、満員御礼でとても盛況だったのが、なによりだった。


この日記は、FaceBookにフィードしているので、ツッコミはそちらだけで受け付けることにしました。
過去の日記
2016年
4月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30