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2010-11-12 IEEE802.11ai

_ [電波][仕事] IEEE802.11ai

  IEEE802.11 FIA Study Groupとして提案、起草したPAR&5Cというプロジェクト承認文章が、本日のExecutive Committee で無事に承認された。 これにより、12月のNexComという上位委員会の決議を経て、IEEE802.11aiとして標準化の具体的な策定を行なうことになる。

  一連の標準化は、WNG ( Wireless Next Generation)という独立委員会でプレゼンを始めてから、約2年かかったが正式に標準として策定する事となった。 この間、実に多くのIEEE802.11関係者に支援をしてもらうとともに、多くの発見と新しい関係の構築ができた。

  結局、この提案が提起した問題が、IEEE802.11での共通の解決するべき課題と認識されたことが、最も大きなプレークスルーだった。 この課題認識の共有化により、深刻な議論もあったけど、時間と充分な議論により、悪戯な政策的駆け引きや集票行為に走らずに、合意形成が出来た点が今日の結果につながったのだと思う。

 実際に,Chair仲間やベテランの参加者らが、いろいろと助けてくれたし、コーチングしてくれなかったら、とても続けられなかったし、自分のスキルでは継続できなかったろう。

  国際標準化は、確かに戦いの場と言うけれど、それは時にそういう場面もあるが、基本的にはやはり合意形成の場であり、最初から戦いありき、多数決ありきで参加しているようでは、なにも生まれない。

 今日も、ワーキンググループのクロージングやECのミーティングに最後まで参加し、自分が関わっていない他のタスクグループやワーキンググループ全体の意思決定に参加している連中というのは、このコミュニティで本当に存在意義があり、人望も厚いので彼らの提案が最後には広く採択されていくようだ。 逆に、自分の興味の範囲だけで活動している人に限って、こういう場には参加しておらず、自ずと評判が悪くなっているのだが、自己的過ぎるためにそういう評判さえも耳に入らないという悪循環に陥っているようだ。 全体のために貢献せずに、最初から標準を取る/取られるなんていう意識では、国際舞台で相手にされないということだろう。


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