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2011-12-21 QAとQC

_ [仕事] QAとQC

  たまたま、元部下のTwitterをみていて、製造業に関わる者として、品質管理(QC)と品質保証(QA)に対する認識が希有な点が気になったので、僕なりの考えをメモしておく。

  仕事には、それがソフトウェア、役務、ハードウェアであれ、相手に対して掲示する仕様が存在する。 そして、この仕様を満たすことで、対価を得るという取引きが成立する。 羊頭狗肉なんていう中国の古い言葉があるように、示した仕様と現実が違うことは、詐称であり、明確な瑕疵だ。

  僕らは、あるモノを作る時に、外部仕様(相手に掲示する仕様)を明確にし、それを安定して実現できるように設計を行なう。 例えば、時速100km以上走る自動車ですと言うためには、設計上、製造のバラツキや外因を加味しても、時速100km以上が保証できるように設計、開発する。 これが品質保証(QA)だ。

  しかし、製品やサービスを大量に生産し提供すると、様々な外因で、実際の性能にはバラツキが生じる。 この時,時速100km以上という仕様の車を買って来たら、まちがいなく100km以上の速度が出ているとしても、問題はそのバラツキだ。 例えば、ある車は100.0000001km/hで、ある車は199km/hだったりしたら、統計的にもその車の分散は、100kmを下回るものが含まれる可能性がある。 そこで、僕らは常にその実力値の分散を一定に抑えるような管理をする。 これが、品質管理(QC)だ。

  つまり、QAは、ある製品が一定の管理の元に製造された場合、指定の仕様を満足することを保証するもので、これは設計に依存し、ワーストケース等を想定して作り込まれる。

  これに対して、QCは、同じものを同じ手法で生産した時に、それが一定の範囲に収まるように、バラツキを抑えるための管理で、重要なのはアベレージと分散だ。

  よく、あのお客の言う事は"過剰品質"だなんて言葉を使う、製造業の人間がいるけれど、そういう意味で品質管理に過剰なんてものはない。 ただ、世の中のニーズ等に対して、オーバースペック(過剰仕様)で、対価とのバランスが取れないなんてことは多々有る。


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