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2020-09-20 骨折入院9日目 徒然なるままにデジタルへの想い

_ [Health][仕事] 骨折入院9日目 徒然なるままにデジタルへの想い

  今日も終日病院のベッドであれやこれや本を読んだりネットを見たりテレビを見たりと言う1日。そんな中で報道を見ていると、デジタル庁の創設やデジタル改革が盛り上がってる関係で、運転免許のデジタル化だとかマイナンバーカードへの銀行口座の紐付けだとか健康保険証との融合とか、いろいろな人の話が飛び交っている。

  そういうのを、見聞きしながら、根本的なところで間違った方向には行かないで欲しいなぁと願いながら、徒然なるがままにデジタルへの思いを書いてみた。

  何を感じているかと言うと、デジタル化と言うのは、アナログをデジタルにすることではないと言うことをちゃんとわかってる人が増えて欲しいなと思うことだ。それは、コードにより処理されることを前提としたデジタル化をして欲しいと言うことである。

  例えば、運転免許のデジタル化をするときに、今の運転免許の持つ情報をデジタル情報としてリードアウト出来ることを目的としてしまうのは、あまりに悲しいわけだ。僕たちの期待するデジタル社会では、分散された情報が、相互に連携して新しいサービスが創出されることだ。すなわち様々な社会基盤を構成するシステム同士が連携することこそ期待されているのだ。

  デジタル化の結果として、様々なサービスがワンスオンリーで提供されることになるのが一つのゴールと言われているが、ここで大事なことは、見かけのワンスオンリーではなく、連携されて構築される社会システムの実装においても、ワンスオンリーが実現できるかが重要な鍵となる。例えば、運転免許と預金口座と健康保険と言う3つの管理主体の異なる情報の塊(データセット)を例に考えてみる。

  これらの3つのデーターセットの管理は、公安委員会、金融機関、健康保険組合によって管理、運用されている。これらのデータセットには、氏名、生年月日、現住所などの個人情報の部分と免許証番号、免許発行日、免許の種類や、金融機関名、口座種類、あるいは保健組合の加入日、保険組合の名称等それぞれのデータセットに閉じた情報が含まれている。

  さてワンスオンリーとは何だろうか? 例えば、転居することになったときに、住所変更するとしよう、その時に1カ所で住所変更すれば、他のところに届け出等をしないで済むことだ。あるいは、新しい銀行口座を開設し社会保険料の引き落としを紐付けようとした時、社会保険事務所と銀行の両方に行かなくて済むことだろう。

  このような連携を考えるとき、この例のように異なる管理主体が管理しているデータセットの項目のうち、同じ項目が複数カ所で生成されたり削除されたりすることがあってはならないと言う大原則を守るべきだ。つまり、それぞれの管理主体のみが、そこに閉じたオリジナルのデータ項目に対して生成、変更、削除と言う1連の操作を行い、他の主体はそれらのデータを参照すると言うことに限定されるべきだ。この大原則に沿えば、最もいろいろなところから参照されるのは、この例で言えば共通して使用される個人情報の部分である。

  既にすべての国民一人ひとりにユニークな番号であるマイナンバーが付与されており、そのマイナンバーが住民基本台帳と紐付けられて、氏名、生年月日、住所等が登録されているわけである。

  そこでこの原則に従えば、私たちは銀行に対して口座開設の申請をする際、私たちの許可のもとに銀行が私たちのマイナンバーをもとにこれらの情報を参照してくれれば良いわけだ。

  ところが現在は、銀行で口座開設用紙に新たに氏名や住所や性別を記載する(データを生成する)と言うことが行われているのだ。先のCOVID-19の給付金申請においても、これは同じことで、本来ならマイナンバーだけ教えれば、この情報は参照すると言う行為で済むはずである。

  しかしながら、申請書で記載する(データを生成する)と言う行為をするために、そこで記載された情報と住民基本台帳の情報の照らし合わせが必要となり、字が読みにくかったり、字体が違ったりと言うことで多くの時間が照らし合わせに使われたわけだ。

  このように、データセットの管理主体が、その主体の役務や行為によって生成されるデータだけに主権を持ち、社会基盤全体の中で相互に参照する仕組みを構築することが望ましい。

  このためには、そもそもそれぞれの管理主体がデータセットに対してどのような主権を持つかと言うことを整理することがカギとなる。

  例えば、銀行の口座番号は、金融機関の番号と支店番号と口座番号と口座種別により構成される。ここで、金融機関番号と言うのは銀行が勝手に付番するものではななく、国全体として金融機関のユニーク性が担保される番号が必要なため、個別の銀行がその番号の発行主体ではなく、一元的な発行主体が求められる。

  一方で、それ以外の番号は、各銀行の中でユニーク性が担保されれば良く、各銀行が発行し管理される。(もっとも、相互互換性そのためにその体系が共通化されている必要はあるが、それはここで述べる本質ではない)

  このように、デジタル化を議論する時に重要なことは、様々な番号体系(コード体系とかIDといいう場合もある)が社会全体の中で、その管理主体と主権範囲を明確に構築されることだ。

  たとえば、膨大に発行される国際標準標準化の中でも、この番号の一元管理が重要となる。まぁ、インターネットだって、ユニーク性が必要なIPアドレスは、一元管理されているわけだ。

  こういう整理をしないままに、新しいデジタルIDとかベースレジストリーみたいな、新しい番号体系を作り出すと、結局のところ変換の繰り返しと、システムの複雑化を招き、社会基盤としての脆弱性が増えるわけだ。

  そんなわけで、デジタル庁には、ぜひ我が国における、番号を管理するANA(Assigned Number Autority)としての機能を持って欲しい。

  こういうことを書くと、早とちりして、番号は多岐にわたるし、複雑なんだから一元管理なんて無理とかいう人がいるかもしれないけど、番号体系というのは、階層化されるので、ユニーク性の求められるとこだけを整理するという意味だからね。


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