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2015-08-16 Local partner

_ [仕事] Local partner

  最近は、お盆の時期に全社休業する会社は、ずいぶん少なくなった。とはいえ、お盆に帰省する人も多く、日本ではお盆の時期の仕事は、待ちになることが多い。そなわけで、僕は日本のお盆休みの間に、海外での仕事をする事が結構多く、先週もシリコンバレーに居た。

  今回、関係する取引先などの訪問のほかに、パートナーにお願いしていた滞在先の確保に目処がついた。シリコンバレーの物価上昇は、本当に凄すぎで、ホテルの宿泊費も一向に下がる気配がない。いまや、旧式のモーテルでも、150$は安い方というのが現状だ。

  では、頻繁に行くのならいっその事アパートでも借りればと思うが、これがまた熾烈な価格だ。サンノゼのダウンタウンで、さほど良い場所じゃなくても、今や1Bed Roomで2,000$/Monthはかかる。日本の大手企業の駐在員などが借りている小綺麗なところになると、2Bed Roomで3,500$以上は、当たり前という状況だ。特に、家族連れで転勤している人は、子供の学校の学区の良し悪しが重要なので、それなりの学区域でとなると、高い物件しかなくなる。

  今回は、こちらの大学を卒業して、そのまま移住し20年近く不動産関係の仕事をしている知人が、いろいろと骨を折ってくれて、とても良いルームシェアの話しをまとめてくれた。この部屋のオーナーは、日本でソフトウェアの開発会社を経営されているインド人の方で、日本語も堪能だ。以前に、こちらで一度お会いしており、今回の知人のアレンジでとても良い提案をいただいた。

  僕は、シリコンバレーに四半世紀以上通っているけど、以前は当地在住の日本の方とは、ほとんどお付き合いがなかった。シリンコバレーに限らず、中国や韓国なども同じで、基本的には現地企業の方と直接に行動してきた。

  ところが今のEverySenseでは、ご縁があって今のパートナーと出会ってから、当地に移住した邦人の方々と沢山知り合うことが出来て、いろいろと助けていただいてる。在外邦人には、駐在員のように短期的に移住している人と、現地法人へ移籍したり、自ら起業したりして生活を完全に移している人がいる。また、もちろん日系二世や三世の方々も、西海岸には沢山いるので、日本からこちらに進出する人は、まず確実に、こういう方々のサポートを受ける。

  僕が聞いてる限りでは、現地での生活や起業などに必要な情報は、圧倒的に移住者のそれが質、量ともに高い。もともと、こちらで生まれた日系人の方が、日本から進出する方に向けて、長年に渡り不動産や保険、法律などのサービスをしているが、総じてこの関係の方々のサービスは、高級なようだ。まあ、日本でも外国人専用不動産等は、会社が支払うからそれなりに高級な物件が多いのと同じだろう。

  昨日、私が仕事をお願いしている弁護士からは、こちらに進出する起業や投資家に対して、容易にビザの取得や会社の登記を進める弁護士やコンサルが沢山いるという話しを聞いた。実際に、会社登記やビザ取得は、会社の規模や立ち上げの進捗などによって、必ずしも性急に進める必要のないことも多く、場合によっては、余計な支出や制約を生じることもあるそうだ。 それでも、こういう部分は、なかなかわからないので、とりあえず、邦人を対象にした当地のコンサルや弁護士に相談すると、直ぐに法人設立やビザ取得をとなり、それなりの費用が発生するようだ。

  僕が誰かと仕事をする時に、良く確認するのは、その人がどのように仕事以外の地域コミュニティのなかで、公的または半公的な役割をしているかだ。これは、もちろん公職のようなものもひとつだけど、その人の仕事関係じゃない仲間との付き合いなどを知ることで、いろいろとわかってくることが多い。

  こう言うと、とてもウエットでビシネスライクじゃないと思う人もいるかもしれない。もちろん、言語も堪能で、現地の法律にも詳しくて、自分でドライにビジネスコントラクトの取り交わしが出来るなんて人がいれば、それはそれで良い。しかし、新しい環境や仕事にチャレンジする時には、結局は一人で出来る事は限界があるのだから、周りの仲間に助けてもらうことになり、良き仲間と出会うためには、こういう部分が不可欠だろう。

  もちろん、僕は僕なりにシリンコバレーに長く通っていたから、移住して生活している人達と共通の話題も多いし、驚くほど共通の知人がいたりもあるというのも、大きな助けになっている。

 いずれにしても、今回も多くのこういう人達のサポートが詰まった出張だった。


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