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2025-11-11 カスタマイズすんなよ問題

_ [仕事] カスタマイズすんなよ問題

  今日は、朝の会議の前にSunnyに行って、Aliceと一鞍の朝練からスタート。サクッと25分くらいチェックして、着替えて帰宅して、リモート会議な1日がスタート。しかし、最近は気温が低いせいか、とにかく肩が凝る。うーん、なんとかしたいな。

  ところで、SNSで霞ヶ関での各種会議の日程調整の効率の悪さが話題になっている。僕の周りの欧米の関係者とかでは、日程を調整することをDoodleしようというくらい、システムをベースにしている話が多い。

  日本では、メジャーなとこでは調整さんが、かなり知られているから、デジタル庁で公共用調整さん作れよとかいう意見も出ている。そもそも、これって日程調整だけの問題ではなくて、まさにDXの話であって、エクセルを使うことがDXじゃないんだよと小一時間私は言いたい。

  僕が関係している国際標準化団体や、欧州などの国プロの評価運用組織では、普通にグループウェアを活用していて、その中の一つの機能として日程調整や共有カレンダがある。例えば、諸々の国プロ系などの評価委員会では、評価される側が提出した資料をレビュアーが精査して、評価結果を提出するのだけど、単純に資料がPDF化されていて、委員会となどの会議で、タブレットで見れますというだけで、ペーパーレスしました止まりのながほとんどだ。

  これに対して、欧州の委員会やIEEEでは、グループウェア上で、提出資料が開示され、それに対し、質疑応答がチャット的にできるので、会議日を待つことなく、質疑応答が進むし、一定期間のレビュー後に投票もできる。最終的には、実会合で投票するにしても、事前の審議も投票もできる。この結果、疑義の多いもの以外は、実会合ではバケットモーション的に一括で採択決議ができるので、効率が良い。そして、何よりも、会議の日までにただ見るだけでなく、質疑応答ができるのが大きな違いだ。

  こういう、研究などの評価委員会は、特定省庁だけでなく、多くの省庁で活用できるのだから、まさにデジタル庁あたりが提供すべきものだ。

ところが、日本の最大の問題は、こういう話をすると、その基本となるアーキテクチャを固める前に、ユースケースお化けが出て、特定要件に特化したものを作りたがることだ。

  電子カルテにしても、業務の基幹システムにしても、日本の問題は、直ぐにシステムをカスタマイズすることだ。実際に、どんなに良いシステムでも、顧客が実業務に照らして、ここを変えたいと言うと、ベンダーがホイホイカスタマイズし、その結果としてベンダーロックインに陥っているのが諸悪の根源だと思う。

  実際に、現場の意見でカスタマイズしろと言う人は、木を見て森を語るパターンが多くて、世界や世間や原理原則からズレていることが多い。

  でっ、そもそもお前の業務は、どれほど標準的なのかとか、お前のテーマは、そんなに特殊なのかと言いたい。

  要するシステムカスタマイズする前に、業務をシステムを合わせろよってのは、結構多いと思うんだよね。


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