午前中に東京に移動して、午後は802.11bcに関する検討会。今回は短期間なので、有識者会合と言っても、オレオレ議長で進める。11bcは、無線LANを同報通信として使うので、僕の中ではどうしても通信と放送の融合の話題がチラチラする。
かつて、某社のハードディスク搭載のTVチューナーを、データセンターに置いて、海外居住者が日本の番組を録画再生するビジネスを、ちょっとだけ取り組んだことがある。
この時に留意したのは、その装置が誰のものであり、誰が管理し、誰が録画・再送信するかだった。僕らのモデルは、あくまでデータセンターとして、装置を設置する場所と、インターネット回線、トンネリング接続の環境を提供するだけにした。
利用者は、自らがハードディスク搭載のTVチューナーを購入し、データセンターに送付し、設定と接続の工事を工事事業として依頼する。接続動作確認できた後は、利用者が自ら視聴番組を選択し、録画操作を行うことで、送信可能化処置は、あくまで私的利用の範囲に留めることとした。
まぁ、これでも著作権の観点から文句言う人がいることはわかるので、小規模な実証的レベルで終わりにしたのだが、当時の海外居住者には、喜ばれたものだ。
しかし、最近はアメリカにいても、ネット経由で日本の地上波どころか、BS放送でもなんでも見放題サービスが、当たり前のように普及している。これって、日本で目くじら立てて、類似のサービス事業者訴訟し廃業させたりしてた団体とかは平気なのかと不思議でならない。
まあ、明にか実態は、現行法の上を言ってるのだけど、国内では騒ぐのに海外では野放しというのが、なんか納得しづらいんだよね。
似たような話だと、海外で携帯をローミングで使ってテザリングしていると、結局のとこ国内IPアドレスになるので、NHKプラスもTverも普通にみれんだよね。
こういう実態を見たら、 放送の圏域免許とか根本から見直せばいいのになぁと思う。まぁ通信放送融合は永遠のテーマなんだよね。